第9回森林再生基金(農林中金森力基金)採択決定

当会では、北アルプス森林組合と合同で、第9回農中森力基金に助成申請を行い、事業実施の採択をいただくことができました。事業名は「甦れ!北アルプス地域の里山 ~立木の三次元データ化と需給マッチングによる広葉樹林の活用と再生~」です。北アルプス地域は県内でも特に広葉樹林の割合が高く(民有林の67%)、その多くは以前は薪炭林として使われていた二次林で、その活用と次世代への更新が課題となっています。

今回の事業では、需要に合わせた広葉樹材の伐出を実現していくことを目的に、iPhoneのLiDAR技術による需給マッチング等に取り組み、広葉樹資源の次世代更新を促します。事業を通じて、広葉樹資源の価格の向上と販路の開拓に重要となる森林資源情報の効果的かつ効率的な把握方法を検討するとともに、低コストで高効率に広葉樹林を維持・更新していく方法を検証することで、当地域の特性に合った新たな広葉樹林業の確立を目指します。

今回の採択決定と農林中金森林再生基金事業の詳細については、農林中央金庫のニュースリリースからご確認いただけます。

コナラを中心とした典型的な二次林
一部エリアではツタ類が繁茂し、整備が行き届いていない状態