GNSS測量及びQGIS基本操作研修会開催

先月、『GNSS測量及びQGIS基本操作研修会』を7日に須坂市(須坂市臥竜山公会堂及び臥竜公園)、13日に茅野市(茅野市総合体育館及び運動公園)、28日に飯田市(飯田市野底山森林公園)で開催し、3会場合わせて県内の森林組合や林業経営体、県職員などから85名が参加しました。

近年、衛星測位技術は目覚ましい進歩を遂げており、測量の分野でもGNSS測量が普及しています。県内の林業経営体等でも、多周波高精度GNSS受信機の導入が進んでおり、森林調査における測量業務の負担軽減が図られているところです。また、令和3年度から長野県の造林補助事業においてもGNSS測量成果による事業地面積の申請が可能となっています。

当日は、QGISの基本操作と県内の林業経営体等で普及が進んでいる高精度GNSSレシーバー「DG-PRO1RWS」を用いた測量方法及び図面作成、データの活用方法について実習形式で学びました。

3会場とも午前中はQGISの基本操作、午後は会場近くの公園でグループに分かれてGNSS測位の実習を行い、会議室に戻って各々持参したノートPC上で取得したデータをQGISを使って作図し面積計算を行いました。また、造林補助申請の際に必要なデータの作成も併せて行いました。

参加者からは、GNSS測量の手軽さに反響があり、実務上での疑問点やQGISの操作方法等について活発な質問が出て有意義な研修会となりました。

当会では、令和4年度よりGNSS測量の精度向上等を目的として県内森林組合の事務所等にRTK基準局の設置を進めており、本研修会でもRTK-GNSS測位を活用しました。森林整備事業における測量業務の負担軽減は喫緊の課題であり、引き続き技術支援や研修会の開催、機器導入の斡旋を実施してまいります。

GNSSの基礎について(須坂会場)
高精度GNSS「DG-PRO1」によるGNSS測位の実習(須坂会場)
高精度GNSS「DG-PRO1」によるGNSS測位の実習(茅野会場)
GNSS測位データをQGISで図化(飯田会場)