スマート林業技術導入研修会(木材検収・日報管理)開催

2月16日、安曇野市のもくりゅう館で「スマート林業技術導入研修が行われ、県内の森林組合や林業経営体、市町村や県の職員19名が参加しました。

木材検収と日報管理の業務効率化をテーマに、スマホアプリや業務管理ソフトを展開する5社に製品やサービスの紹介していただきました。
スマホアプリでの木材検収は、需要側と供給側の検知結果の合意に課題があるものの、AIによる木口の認識能力が向上し、LiDAR(レーザー計測)も可能になったことで高精度な検知が可能になっています。また、建設業界などでは一般化しつつある作業日報の電子化ですが、林業では作業環境や作業種の幅広さから未だ紙の日報での運用が多く、PCへの転記入力作業など総務担当者の負担が増え、客観的な進捗分析も難しい状況です。しかし、林業経営体が開発した日報管理アプリや、建機メーカーが開発に参加したアプリなど林業に特化したサービスが展開されているほか、木材検収アプリと組み合わせて総合的なSCM(サプライチェーンマネジメント)を可能にするサービスまで登場しています。
日報管理アプリは、参加者の端末で資料のQRコードを読み込むことで、デモ体験がその場でできたほか、木材検収は会場併設の中信木材センターの土場にて実際にアカマツの丸太椪を計測して、その使い勝手や性能を確かめることができました。
スマート林業技術による業務効率化には、まずどのように業務を進めているか自組織の状況を分析することが不可欠です。
実際に製品やサービスを試すことで、導入への検討材料となる研修会になりました。

【出展したアプリ・サービス】
・㈱百森「林業専用日報サービス”Wooday”
・㈱ジツタ「木材検収システム」「日報管理システム
・晃洋設計測量㈱「丸太検知アプリ」「Forest Mobile」
・㈱マプリィ「mapry林業
・㈱woodinfo「検知丸AI」「林業日報管理システム」「野帳入力システム