長野県協同組合連絡会通常総会
第53回長野県協同組合連絡会通常総会が6月5日にJA長野県ビル(長野市)にて、3年ぶりに実開催にて執り行われました。
総会は、労働者協同組合ワーカーズコープながの・鈴木友子代表理事(連絡会会長)から挨拶が行われた後、第1号議案「令和4年度事業報告並びに収支決算の承認について」に始まり、第5号議案まで全ての議案についてそれぞれ審議のうえ、原案通り承認されました。
令和4年度は、10月に「協同組合フェスティバル」が4年ぶりに長野市善光寺表参道セントラルスクゥエアで盛大に開催され、多くの方に協同組合運動の取り組みや協同組合間連携の楽しさを伝えることができました。また、日頃から健康づくりを習慣化するきっかけとして「信州まるごと健康チャレンジ」が継続して行われたほか、10月1日に施行された労働者協同組合法に関連した学習会や、2月に「協同組合職員交流集会」でSDGsについてカードゲームで学ぶワークショップが開催され、新型コロナウイルスの蔓延から停滞していた会員間での連携活動が徐々に再開できた1年でした。
総会終了後は、日本協同組合連携機構(JCA)の前田健喜 協同組合連携部部長から「協同組合のアイデンティティと協同組合連携」をテーマに講演がありました。
1995年のICA(国際協同組合同盟)マンチェスター大会で採択された「協同組合のアイデンティティに関する声明」から25周年となったソウル大会では、グローバルなIT化や気候変動、多様性や包摂性の意識の向上など、取り巻く環境の変化を背景にアイデンティティを深め、よりよい社会を作るべく、協議が開始されているという世界の協同組合運動の現状が伝えられました。
協同組合間連携の取り組みについては、参加の質を高めることと、より多様な組織や人がつながることが重要であると、全国各地での事例を交えて紹介されました。
また、長野県の特徴として、複数組合加入率が全国5位(27.8%※世帯ベース)と高く、組合員の協同組合活動への理解度も高い傾向にあることが紹介され、会員相互でネットワークを活用した取り組みができないか、意見が交わされました。
7月1日土曜日は国際協同組合デーです。