ワーカーズコープ上田事業所にスギスリットマグネットを寄贈しました(農林中央金庫 国産材利用拡大活動)

 上田市のワーカーズコープ上田事業所に長野県産スギ材を使用した木質内装材「スギスリットマグネット」が寄贈されました。


 これは、農林中央金庫のCSR事業である「国産材利用拡大活動」を活用したもので、昨年は信州まつもと空港に長野県産ヒノキ製看板を寄贈するなど、国産材の良さや価値を広く伝えるため継続的に活動が行われています。

 本年は、長野県協同組合連絡会を通じて寄贈先を募ったところ、会員であるワーカーズコープ信州から申し出いただき、実現しました。
 ワーカーズコープ上田事業所では、120名余りの組合員の出資のもと、上田地域での子育て事業や、自立就労相談支援、農福連携事業、公共施設管理等の事業運営をされています。また、上田事業所の1階のスペースを使い、中高生の活動スペース「COCOON(コクーン)」と「ボードゲームカフェBlokus」こども食堂である「おけまる食堂」など若者の活動支援を行っています。

 今回、寄贈品となった「スギスリットマグネット」は、独自の溝加工を施し、小口断面を増やすことで身体に良い成分の放出や空気をきれいにする作用を高めたスギの板を、マグネットシートにピンで固定しタイル状にしたものです。場所を選ばず、大掛かりな工事やリフォームを要さずに内装の木質化を可能とする画期的な商品で、長野森林組合にて販売されています。
 地震にも強く簡単には剥がれ落ちない造りになっているほか、スギ材の効能については京都大学などで研究がされています。また、古くなっても分別が簡易で、SDGsに貢献できる設計ともなっています。

 2022年3月22日に行った施工には「おけまる食堂」の実行委員会として活動している上田西高等学校、上田東高等学校の生徒さんも手伝ってくださいました。予め壁紙に貼ったスチールシートの上へ、スギスリットマグネットを市松模様になるように貼り付けて行き、合計275枚、25㎡分を半日ほどで施工できました。
 スギ材のぬくもりある色合いで、明るく優しい木の空間に生まれ変わり、上田事業所のスタッフの皆様も「雰囲気が変わった」「おしゃれになった」と驚きと喜びの声がありました。国産材利用拡大活動で、協同組合間連携を通じ、将来を担う子どもや若者たちの素敵な空間づくりが実現出来ましたこと嬉しく思います。
 後日、農林中央金庫を始め関係者が出席して寄贈式が行われる予定です。