林業労働災害撲滅研修開催

 11月1日~2日、令和3年度林業労働安全推進対策事業「林業労働災害撲滅研修」の前期日程が安曇野市の堀金公民館と中信木材センターにて開催されました。

 チェーンソー作業による死傷災害は、防護ズボン着用義務化など安全対策用品の普及により中長期的には減少傾向にあるものの、改善には至っておりません。災害事例の分析から、50歳以上、経験年数25年以上のベテラン現場技能者の災害が多い傾向から、安全で安心な仕事をできるだけ続けられるよう、加齢による身体機能の低下に合わせた心理学的知見による分析と、伐木競技に基づく新たなチェーンソー伐倒技術を学び直すことで、林業労働災害を撲滅する趣旨のもと当研修が行われました。 研修生は8名で、県内森林組合からは上伊那森林組合の3名が参加しました。

 1日目は、研修生の現場技能者に加え経営者も対象とした座学で行われました。主催の㈱森林環境リアライズの石山浩一 専務より「林業労働災害状況と改定安全基準」について説明があり、「ベテランのこれからの働き方」について大阪大学大学院人間科学研究科の佐藤眞一 教授によるオンライン講演が行われました。午後からは(一社)林業技能教育研究所の飛田京子 所長による仕事年表を作成するワークショップや林業労働災害VRシュミレーターの体験が行われ、自らの仕事を様々な方向から見つめ直す1日となりました。

 2日目の実習には、JLC(日本伐木チャンピオンシップ)の出場経験のある武田一吉 氏が特別講師として、(一社)林業技能教育研究所の飛田京子 所長とともに伐木競技に基づく理論に立った伐木技術の指導が行われました。伐木作業を構成するものを「認知」「判断」「操作」に整理し、「操作」の部分の精度を、実際に切った伐倒方向や受け口・追い口の数値を細かく計測することにより高めるトレーニングが行われ、参加者からは自身の技術や安全対策を客観的に見ることが出来ることから、参加して良かったとの声が多く上がっていました。

 研修生はそれぞれの職場での約1ヶ月間の自己練習期間を経て、11月29日~30日の後期日程に臨みます。

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