これからの協同組合を話し合うワークショップ

 2023年8月22日、JA長野県ビルにて長野県協同組合連絡会主催の「これからの協同組合を話し合うワークショップ」が行われ、当日は県内の協同組合職員46名が参加しました。

 冒頭に日本協同組合連携機構(JCA)前田健喜氏から、協同組合のアイデンティティについて講議がありました。
 1995年にICAマンチェスター大会にて「協同組合のアイデンティティに関するICA声明」が採択されてから25年が経ったソウル大会を起点にアイデンティティに関する協議が世界的に始まっていることが紹介され、協同組合に関わる人々が自らの価値を考え、これからの協同組合のあり方について話し合いを行い、未来の協同組合はどんな役割を果たしていけばよいのかを考え、行動することが重要だということがわかりました。

 1つめのワークショップは協同組合の定義・価値・原則について、それぞれ所属する協同組合の立場から、好きなところ・わからないところ・よくやっていること・十分やれていないところを付箋に書き出しグループに分けて模造紙に貼り付けながら議論を交わしました。討論の中では自身の仕事と重ね合わせつつ、協同組合としての価値や大切にしていることを他の協同組合職員から学ぶことができました。

 2つ目のワークショップは、「これからの協同組合、こうだったらいいな」というテーマのもと10年後を想定した協同組合のあり方について話し合いました。各グループにおいて白熱した議論になり、若者が活躍しやすい協同組合や、地域に信頼を得てもらえるような組織、大きな連携を図ることができる協同組合間協同の強化等、未来の協同組合について話し合いました。

 普段会うことがない、県内で活躍している協同組合職員それぞれが抱える協同組合特有の悩みや課題、さらなる改善点を聞くことができ、有意義なワークショップとなりました。