7月5日(土)は第103回 国際協同組合デー

7月5日(土)は、国際協同組合デーです。

第103回 国際協同組合デーパンフレット

 国際協同組合デーは、協同組合への認知を高め、国際連帯、経済的効率性、平等、世界平和といった協同組合運動の理念を広めることを目的に、ICA(国際協同組合同盟)の呼びかけのもと世界の協同組合が毎年取り組んでいるものです。毎年7月第1土曜日と定められており、1995年からは国連の国際デーの一つになっています。
 第103回を迎える今年は、2012年に続き二度目の「国際協同組合年」と国連が定め、ICAは共通スローガンとして「協同組合はよりよい世界を築きます(Cooperatives Build a Better World)」を掲げました。

 長期化するロシアによるウクライナ侵攻、そしてパレスチナ自治区ガザ地区における軍事衝突は、深刻な人道危機をもたらし、国際社会は深く憂慮しています。また、私たちの暮らしを揺るがすものとなっています。また、世界の富の一極集中や、他国を顧みない報復関税の応酬は、グローバル経済の不安定化を招いています。さらに、地球温暖化に起因する気候変動は、世界各地で甚大な被害をもたらし、人々の生活基盤を脅かしています。
 世界の平和と安全が脅かされ、格差が拡大しているからこそ、私たちは人々が互いに助け合い、支え合う協同の精神を改めて見つめ直す必要があります。
 こうした状況に対し、2015年に国連で採択された「SDGs(持続的な開発目標)」では、誰一人取り残すことなく、持続可能で多様性と包摂性に富んだ社会の実現のため17の目標が掲げられています。目標の達成に対し、安定的な食料や資源の供給を行う農林水産業や、貧困の解消、健康的な生活の確保と福祉の推進、食品ロスの削減やリサイクル、ジェンダー平等の実現、ディーセントワーク(働きがいのある人間らしい仕事)の創出など協同組合が果たす役割に大きな期待が寄せられています。
 さらに今年の5月には、衆参両院本会議にて「国際協同組合年に当たり協同組合の振興を図る決議」がいずれも賛成多数で可決され、協同組合運動を前進させる機運が高まっております。

 私たち森林組合系統は、森林所有者の協同組合として、森林所有者の経済的社会的地位の向上と森林の保続培養及び森林生産力の向上を図り、協同組合間連携を通じて、よりよい社会づくりに向けて協同組合の理解を深め、協同組合運動の拡大に寄与していきます。

参考ページ(JCA:日本協同組合連携機構HP)
第103回国際協同組合デーのページ
2025年国際協同組合年(IYC2025)
協同組合フェスティバル