第48回中部6県森林組合職員連盟ブロック会議
2023年8月23日~8月24日、岐阜県岐阜市で第48回中部6県森林組合職員連盟ブロック会議が開催されました。
今回は、岐阜、新潟、富山、石川、福井の各県会員と全国森林組合連合会から26名が参加し、長野県林業職員協会からは雨宮会長と北島副会長、事務局の3名が参加しました。
初日は各県域での、森林組合職員育成や組合員とのつながりを深める取り組み、境界明確化事業などのテーマで情報交換が行われました。
SNSや様々な媒体を活用して就職希望者に訴えかける必要性や、高齢化や村外組合員が増加する中での組合運営の課題、境界明確化における行政との連携の必要性など、時間いっぱいまで議論されました。
2日目は「ぎふ木遊館」と「岐阜県庁舎」を視察しました。
「ぎふ木遊館」は平成30年に策定された「ぎふ木育30年ビジョン」を推進するため、岐阜県の木を核とした「遊び」「学び」「交流・連携」「創造」「発信」の拠点として令和2年7月に開館しました。新型コロナ禍の影響もありましたが都市部の子育て世代のニーズもあり、3年間で累計来場者が10万人を達成したそうです。岐阜県産カラマツ材の木造軸組構法で造られた広い空間には、北アルプスから濃尾平野に至るまでの岐阜県の地形を模したフロアがあり、県内各地から寄贈された一本物のトチやヒノキの丸太が目を引きます。遊具や椅子は岐阜県森林文化アカデミーを卒業した作家による作品となっており、岐阜ならではの合掌造りや鮎をモチーフにするなど工夫を凝らした木のおもちゃで楽しむことができます。当日も平日ながらオープン直後に多くの親子連れが訪れ、無邪気に遊ぶ子供たちで賑やかでした。
岐阜県庁舎は、隣接する旧庁舎が建設から50年以上が経ち耐震性などの懸念から、建設工事費496億円、工期3年2ヶ月余を掛けて新設され、今年1月に竣工しました。
地上21階建の庁舎は防災拠点としての機能も高められ、ユニバーサルデザインにも配慮した内装には岐阜県産のヒノキ材や特産のタイル、美濃和紙などがあしらわれおり、岐阜県の風土にもふれあえる親しみやすい空間となっています。最上階の展望ロビーからは濃尾平野の景色や遠くに見える御嶽山や中央アルプス、伊吹山など山々を見渡すことが出来ます。当日は生憎の曇り空でありましたが、木がたくさん使われた空間づくりには大変学ぶものがありました。
来年は長野県が開催県となります。森林組合ならびに民有林の振興につながるブロック会議になるよう企画してまいります。