主伐・再造林支援事業研修会
9月2日(火)安曇野市もくりゅう館にて、県内森林組合職員を対象に主伐・再造林支援事業研修会を実施し、県内からは、森林組合役職員や市町村の林務職員36名が参加しました。
本県の民有林の人工林は約8割が50年生を超えるなど利用可能な時期を迎えています。一方で、植えてから20年生までの比較的若い人工林が少ない状況です。森林が若返りを図り、将来にわたって森林資源の活用を進めていくため、主伐・再造林を進めていくことが求めらています。
本研修会では、先進的に主伐・再造林に取り組む、全国トップクラスの素材生産量を誇る宮崎県や県内森林組合での事例を紹介することで、主伐・再造林実施に必要なノウハウの普及を図ることを目的に実施しました。
当日は、宮崎県の耳川広域森林組合椎葉支所事業課 事業課長 片平 樹様を講師にお招きして、耳川広域森林組合における主伐再造林の取組についてご講演いただきました。宮崎県における森林産業の概要や組合における再造林の取組、現在の課題についてお話いただきました。講演後には、森林組合と協力事業者との連携についてや、森林所有者への皆伐への合意の取り方といった質問が数多く出ており、宮崎県ならではの、林業への取り組み方・規模に多くの関心が集まっていました。
また、県内森林組合において、積極的に主伐再造林の取り組みを行われている2組合が、事例紹介としてご講演いただきました。南佐久中部森林組合参事の新津様からは、「主伐後の再造林~保育10年保証制度」についての概要や制度の利点や課題、組合における主伐・再造林の実績についてお話いただきました。上伊那森林組合参事の吉田様からは上伊那森林組合での主伐再造林の事例や、低コスト再造林における課題、今後の展望について解説頂いました。